活動紹介

夢の先に向かうところ

ファミリーホーム

日本には「独立行政法人国際交流基金」という機関があり、
その中に、将来の中国との親睦を図るための事業を行う「日中交流センター」があります。

その日中交流センターから、日本での留学生活を終えた「俞(ユ)さん」からの感想文が届きました。

俞さんは、日本語を学ぶ中国の高校生を日本に招へいし将来の日中友好の架け橋を育成するという外務省一大プロジェクトの一環で、弊社のファミリーホーム「MOMMY」にて留学生活を送っておりました。(2019年9月~2020年4月)

→俞さんに関する詳しい記事はこちらから

その俞さんの感想文は大変素晴らしい内容で、レミシンク一同、心より感動いたしました。

この場をお借りして、その全文を記載いたします。


「夢の先に向かうところ」

 2019年9月。「空から見る世界は何色に見えますか?」と聞かれると、日本に向かう飛行機の中の私はきっとオレンジだと答えるだろう。いつも輝く、情熱を持っているオレンジだ。あの時、まだこの先は何が起こるかわからず、ただ大きな憧れを持っていた。心の中には不安と鼓動に満たされて、少しの使命感も抱いて、そのまま日本、熊本にやって来た。

 最初は学校の寮に泊まると思っていたが、実は下宿だった。下宿で管理人さん3人と、私を含めて学生4人が住んでいた。下宿のみんなが優しくて色々教えてくれた。まず慣れなくてはいけないのは毎日自分の皿と服を洗うことだ。中国ではそういうことはほとんどお母さんがやってくれるから、自分でやるのは初めてとも言える。最初は辛いと思ったが、時が流れると楽しいことになった。やっぱり自分でするのは達成感があって、やりがいもだんだん感じて来た。晩ご飯の時、みんなテレビ番組を見たり雑談したり、家族のようだった。お正月の時、管理人さん夫婦は私と同じ下宿に住んでいるはるかちゃんを連れて船の旅をした。みんなでいい思い出ができた。

 「・・・よろしくお願いします!」その言葉の後に、私の学校生活が始まった。私が通ったのは熊本城の敷地のすぐそばにある第一高校だった。古い校舎、砂のグラウンド、清潔で荘厳な体育館、それが私の第一印象だった。「スカートが長くない?それに、なんで夏服が長袖?」暑さの至りに、私は思わず愚痴を出した。友達は「私も思ったよ。でもこの制服は百年前からそうだったらしい。」と教えてくれた。歴史を含めた制服だね。私は急にこの制服に敬意をもった。「ちなみに、前は女子校だったよ!」だから女の子いっぱいに見えるね!この学校は6割が女子で男子は珍しいと思っているそうだ。うちのクラスは全体で45人いて男子はたった8人しかいない。そんな環境で私はすぐ友達ができた。ひさこは私の初めての友達だった。最初に話をかけてくれたのもひさこだった。ひさこは中国に興味があるといった。私が中国のゲームを紹介した後、彼女はすぐにそのゲームにハマった。(私が紹介したことは正解なのかな笑。)でも彼女はこう言ってくれた。「毎日ゲームをして楽しかった。ありがとう。」楽しいと言ってくれてありがたいけど、あまり長くゲームをして欲しくないよなー笑笑。そうやって私は他のクラスメートとも話し始めた。まだ覚えている、初めてご飯に誘うとき恐怖を持っていた私。でも相手はすぐに「いいよ」って言った。あの時本当に嬉しかった。そうして、ほづきとも友達になった。

 この後も順調に学校生活を楽しんでいった。文化祭でいろいろなところを回って美味しいものもたくさん食べた。また、邦楽部に入って琴を習い始めた。初めての家庭科の授業がすごく面白かった。ミシンも初めて使った。料理実習の時みんなで中華料理を作った。最後は生姜をかけすぎたせいで味がおかしくなったが、みんなで一緒に作ったものだから、全部美味しく食べた。まだ熊本の蒸し暑さに慣れていなかったうちに、夏が終わってしまった。冬になったばかりの頃に、私たちは東京へ修学旅行に行った。これらの一つ一つの思い出はかけがえのない宝物になって私の心に刻まれた。

 今の私もまだ未熟だけど、この私にとってとても短かった留学生活を通して、自分は前の自分より強くなっただろうか。でもそれよりずっと大切なのは私の夢が固くなったことだ。私はもっと遠くの空へ飛びたいんだ。自分はもっともっと成長できると感じた。だけど、そんな私が生まれたのはそばにいる人たちのおかげだ。みんながいてくれてこそ、自分がここに立つ勇気を持っている。この気持ちは絶対に忘れない。

 「今の世界はどんな色に見えますか?」

 やっぱりオレンジだね。でもちょっと違うふうに見えるよ。今のは暖かく、優しい、諦めないオレンジだ。

いかがでしたでしょうか?

とても高校生が書いたとは思えない素晴らしい内容で、
なによりも、その高い日本語力に改めて驚かされました。

中国(上海)では、外国語を専門とする中学校に通っていた俞さん。
もともと日本語が堪能でしたが(英語も)、今回の留学で更に磨きがかかったように思います。
また、全体的な文章の構成や、その内容にも「日本人らしさ」が滲み出ており、特にそれらは、実際に日本で生活することで培われたものなのかもしれません。

ですが一番の要因は恐らく、俞さんの並々ならない、その努力によるものだと思います。

高校生にして既に、「使命感」を持って日本に来た俞さん。
家族と一人離れ、不安もあったことでしょう。
そうした環境の中、俞さんは日々の努力を怠りませんでした。
言葉の壁を乗り越え、文化の違いを理解し、実家とは違う環境に適応し、勉学に励みました。
そしてその中で、「友達」と「思い出」という大きな宝物も手にした俞さん。

今回の留学で大きく成長し、たくさんのものを手にした俞さん。
日本と中国の架け橋になれることはもちろん、
きっと全世界に羽ばたいていけることでしょう。

俞さん
お元気で
また会う日まで

あなたの未来は「オレンジ」に輝いていますよ

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2014年12月26日

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